私達がインドネシアを訪れていた時のある朝、旦那が、実家の家の前のこの光景に仰天しました。旦那が、彼は何やってんの?と尋ねます。私は、服を直しているのだ、と答えました。この光景は、彼にとっては全く異様な光景に見えたに違いありません。仕立て屋さんが野外の木の下で、昔のミシンを使って仕事をしている?日本ではありえんぞ、みたいな。
Street tailor in front of my parents's house :-) 実家の前の道の仕立て屋さん |
Every morning he comes to my parents' house and parks his motorcycle in the garage. He then takes out the tools he needs to do his work: old sewing machine, a tailor's kit which is sewing tools. In front of my parents' house, under a tree, he sets up a box that serves as a table and also an advertisement. When everything is set, he begins to work. Customers come to ask him to fix their torn shirts, pants, skirts, dress or alter them - size or model. Some just passers-by who happen to have clothes that need repairing. Others have known him already and deliberately go to him for having their clothes mended or altered. This business is kind of neat, eh? :-)
毎朝彼は実家にやってきて、ガレージにバイクを止めます。そして彼はおもむろに、必要な道具を取り出します。それは、古いミシン、仕立て屋さんの商売道具ですね。実家の前の木の下で、彼はテーブル兼看板の箱をセットします。準備が終わると、仕事開始です。お客さんは彼のところへやってきては、破れた服、パンツ、スカート、着物を直してもらったり、あるいはサイズや型を直してもらったりします。ある人はたまたま通りかかっただけの人ですし、またある人は彼のことをよく知っていて、定期的に彼のところへ行ってお直しをしてもらっている人だったりします。なかなかしゃれたビジネスですね。
Sometimes a friend stops by and keeps him company while he's doing his work. 時々友達がやってきては、仕事をしている彼に付き合ったりします。 |
Another type of small business is vendor. This one...hmmm I don't know a name for this type of vendor. He carries household supplies and walk around residential areas. He sells brooms, dusters, mops, all kinds of bamboo woven containers and baskets. So, maybe he's a home-supplies vendor.. One lazy day, you might not feel going out to the nearest shop to get a broom because one thing or another you lost your old one or broke it. Just wait in front of the house for one of these guys and you get yourself a broom or any other household stuff you need without leaving your house :-)
その他のビジネススタイルと言えば、行商です。例えばこれ。この手の行商の名前はよくわかりませんが。彼は日用品を下げて、住宅街を行商して回ります。彼は、ホウキやチリトリ、モップ、ありとあらゆる竹製の入れ物やバスケットを売っています。外へ行くのが面倒くさい時、そんな時に限ってホウキがなくなったり折れたりしたような時は、ただ家の前で待っていればいいのです。そうすれば彼らは必ず現れるので、ホウキやその他の日用品を、外出することなく手に入れることが出来るというわけです。
Hmmm... a home-supplies vendor?.. :-) 動くDIYショップ |
ある雨の日、あなたは外出したくありません。道は雨でびっしょり。場所によっては、水たまりが出来ています。車が走り抜ける時に水しぶきをまき散らすのは目に見えているので、あなたはそれに巻き込まれたくありません。あなたは温かくて乾いた自宅にいて、ソファに寝転んでテレビを見ていたい・・・。でも同時に、こんな寒くてジメジメした日には、何か温かいものが飲みたい。そんな時は、行商が来るのを待つに限ります。彼らがやってくるのがどうやったらわかるか、ですって?彼らはお客さんの注意を引くために、スプーンを鳴らします。ですから彼らがやってくるのは、500メートル先からでもわかります。彼らはお菓子ですとか、蒸しバナナ、蒸しイモ、ココナツミルクとパームシュガーから作った温かくて甘い飲み物や、ジンジャーの飲み物を売ったりしています。
Hot-snack vendor. One of the many food vendors in my hometown, Bandung. 私の故郷バンドンの動く駄菓子屋さん |
In a developing country like Indonesia, people are struggling to survive. Without enough education it is impossible to get a job as a white collar worker or even a blue collar worker because of their small social status. So, running a very small business like this seems to be the only choice to survive. They might look pitiful but they are actually inspiring. They are truly hard worker and not only that they observe the market smartly. What people need, what people want... They often make things more convenient and easier for the customers. This is the true meaning of business, isn't it ? I often miss these vendors.. I wish they too exist in Japan....
インドネシアのような発展途上国では、人々は生きるために必死にならなければなりません。教育が十分でなければ、彼らの社会的地位では、ホワイトカラーの仕事を得るどころか、ブルーカラーの仕事さえも得ることが出来ないのです。だから、このような小さなスタイルのビジネスを始めることは、彼らの唯一の、生きる手段なのです。彼らは一見、哀れに見えますが、その実、とても学ぶべきところがあります。彼らは真の努力家です。それだけではなく、彼らは市場を、巧みに観察しています。人々が必要としているものは何か、人々が欲しがっているものは何だろうか・・・。彼らは時に、消費者がより便利なように、より使いやすいようにと、商品を作り変えます。これが本当の意味での、ビジネスではないのでしょうか?私は時々、彼らが恋しくなります。彼らのような人達が、この日本にもいるとよいのですけれども・・・。
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